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このような事例には、ご用心。

こんにちは。東京都の社会保険労務士の頼木優子です。

今日は、労働基準法に触れつつ、世の中にはこんな会社もあるというご紹介、そしてこんな点はくれぐれもご用心、という内容の三本柱で話を進めたいと思います。

私が過去にお世話になった会社で、こんな社員の話題が飛び交ったことがあります。

会社に勤めながらにして、(当時の)サラ金から多額の借金を背負い、確か賃金の前借(労基法25条「非常時払」)で、おかしいと思ってよくよく本人に聞いたところ、そのような事実が発覚。

【「非常時払」とは、特定の理由に対して、給料日前でも、既往の労働に対して賃金を支払う(又は頂く)ことができる内容のものです。】

まず、そのような社員の特徴として、①勤怠が微妙に乱れている回数が半端ではない、②出勤時に明らかに表情がおかしい(尋常じゃない)、③就業中も人目を避けて業務をしたがる傾向、その他。

▲サラ金とまではいかなくても、ライバル会社からの引き合いがあったり、国家公務員であればご想像に難くないと思いますが、そういう方、皆さんの周りに、つまり身近におられませんか?


居られたら是非、自分はその社員の味方なのだという強い気持ちの上で、いったいどうしたのか、理由を必ずお尋ねください。早ければ、なるべく早くお尋ねになった方がいいと思います。

その会社は、労基法17条「前借金相殺の禁止」を踏まえた上で、本人に対する人的信用に基づいて、明らかに身分的拘束伴わない生活資金の貸付を、確か本人にそんなに厳しくない貸付利息で、本人の業務成績を観た上で、社内一致で、決行しておられました。

【「前借金相殺の禁止」とは、使用者は、前借金その他労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはならない。この趣旨は、使用者は身分的拘束を伴うやり方の基で、社員との金銭貸借関係になることを防止するものです。】

その会社は、普段から社員間のコミュニケーションに特に注意しておられていて、とても密な関係といいますか、とても気を使っておられました。忘れられない会社の一つです。そんな会社もこの世知辛い世の中で、あるんですよ本当に。

以上、ちょっぴり心配性の社労士「頼木優子」でした。