· 

メンタル性疾患の影に

こんにちは。東京都の社会保険労務士の頼木優子です。

昨年度、労働局内での労働時間適正化指導員という役職の下でコンスタントな1年間のお仕事を終え、

かねてよりある大学の研究者の方から頼まれていた、いろんな家族関係の調査の一環としてのインタビューを受けました。

特に私の持病に伴う研究発展の為の、家庭内暴力についてもそのうちの一つのテーマでした。(子育てについては、別の機会に)

2016年5月に綴った私のブログ「病気をして得たものは、社労士資格」という題目の中で、メンタル系の講演会の当事者として母と一緒に経験談を語ったことを掲載しましたが、それは実は当事者(私)による疾患に伴う暴力についての講演会でした。

昨今、巷のニュースでも私と同じ疾病の方が社会的に起こした事件が取り沙汰されることもあり、心を痛めています。最近の裁判例では当事者の刑事責任能力を問えるものとしてのご判断ですが、

それを聞き及ぶ度に、正直複雑な心境と当時の私の記憶をたどるに、急性期と言われる大変な時期の体験と今の自分が、ご判断の基準の参考の一つにならないだろうかと考えることがあります。

事件を起こす可能性を最も秘めている発病危険状態である急性期は、きれい事では済まされないことが多く、それには急性期の前の前駆期の段階で、早期発見と早期治療がどの当事者の方にも求められます。

メンタル疾患の多くは、家族による発見や身近な方による協力は欠かせません。そのサポートに欠ける特に外国人労働者の方に対する身心面でのケアも、水面下では現実に今後更に問題化してくるのではないでしょうか。

先日も飲食店で、レジを打っている外国人労働者の方の手に、大きな吐きだこを見かけました。それは、拒食症の症状で、メンタル性に伴う一つの表れです。

大きな事件性を伴う前に、何がしかの保健所以外の社会的サポート体制というものの必要性の有無と、そしてそれに対する大きな周囲の方の一般的理解を促すことを、外国人の方々へのものとしてだけでなく、

脱病院化として、メンタル疾患患者への地域に根差した包括的ケアに結び付けられるような取り組み、も両輪として同時にできることなのではないかと思うわけです。